AM(アディティブマニュファクチャリング)業界を牽引する協会・団体による技術セミナー
開催日:2024年9月26日(木) - 27日(金)
会場:展示場内セミナーエリア(定員約40名)
聴講方法:聴講無料、事前申込不要。
※セミナー受付で名刺を1枚お渡しください。
※別途イベントの来場登録が必要です。
9月26日(木)
主催:一般社団法人日本3Dプリンティング産業技術協会
開催時間:13:45 - 16:45
【テーマ】
生活に広がる3Dプリンティング2024
【プログラム】
13:45 - 13:55 挨拶・オリエンテーション
一般社団法人日本3Dプリンティング産業技術協会 代表理事 三森 幸治
一般社団法人日本3Dプリンティング産業技術協会 常務理事・研究員 松岡 司
13:55 - 14:35 リマニュファクチャリングと3Dプリンティングへの期待
サーキュラーエコノミーの推進に向けて、従来の中心のリサイクルに加えて、より効果が高いリマニュファクチャリング(リマン)やリペアに重心を移すことが求められている。3Dプリンティングはリマンの高度化にも大きく寄与することが期待されている。その動向と課題、展望を示す。
国立研究開発法人産業技術総合研究所 製造技術研究部門 松本 光崇
14:35 - 15:15 FoodTech をリードする「3Dフードプリンター」の”今”と”未来”
工業分野において様々な活用方法が広がっている 3Dプリンターですが、本講演では昨今話題の食品を出力する事が出来る『3Dフードプリンター』について、お話をさせて頂きます。3Dフードプリンターの種類、現在の立ち位置や活用されている分野及び問題点、今後の展開などについて、分かりやすくご報告致します。
ミツイワ株式会社 ファクトリーイノベーション推進部 シニアマネージャー 本多 隆史
15:15 - 16:05 建設向け3Dプリンタがもたらすモノづくりの未来
近年、高い生産性等の多くの長所を持つ建設3Dプリンタに注目が集まっている。清水建設は、建設3Dプリンタ用の材料「ラクツム」を開発し、従来のコンクリートよりも丈夫で長持ちする構造物をプリントできる技術を確立した。本講演では、開発の背景、研究開発の歴史、適用事例、そして今後の展開について紹介する。
清水建設株式会社 技術研究所 主任研究員 小倉 大季
16:05 - 16:45 折紙に着想を得たコンピュテーショナル・ファブリケーション
本講演では①3Dモデルを折り畳んで印刷し、印刷後に展開することで印刷時間・サポート材・保管スペースを削減する手法Pop-up Print、②折紙プロダクトの設計ソフトウェアCrane、③UVプリンタで印刷したシートを加熱し理論上任意の立体を自動的に折る手法Inkjet 4D Printを紹介する。
慶應義塾大学 理工学部情報工学科 准教授 鳴海 紘也
9月27日(金)
主催:兵庫県立大学金属新素材研究センター
開催時間:12:45 - 13:45
【プログラム】
12:45 - 13:45 レーザー粉末床溶融方式(L-PBF)による水アトマイズ粉末の造形
令和元年にスタートしたひょうごメタルベルトコンソーシアム(兵庫県立大学)の活動の紹介、ならびにその成果としてパターヘッドの開発事例、および従来、安価で量産性に優れているものの、一般に異形状で流動性が低く
L-PBF法ではほとんど使用されてこなかった水アトマイズ粉末のL-PBFでの3D造形およびポストプロセスについて紹介する。
兵庫県立大学金属新素材研究センター 柳谷 彰彦
9月27日(金)
主催:AM (Additive Manufacturing) 研究会
開催時間:14:00 - 16:30
【テーマ】
産官学連携によるオールジャパンのAM研究開発体制の構築とその未来
【プログラム】
14:00 - 14:15 AM研究会のご紹介と日本AM学会の設立に向けて
AM研究会では、産官学の枠を超えたオールジャパンのAMに関する研究開発体制の構築を目指して活動しています。2024年4月からは日本AM学会が本格的に始動します。本講演では、AM研究会のこれまでの活動について紹介するとともに、日本におけるAMの研究開発について、今後の展望を述べます。
大阪大学大学院工学研究科 教授 中野 貴由
14:15 - 14:45 素形材産業を巡る動向とAM技術の普及へ向けて
世界の産業構造は大きな変革の時期を迎えており、日本のものづくりを支える素形材産業の競争力強化に向けた行動変容は欠かせません。素形材産業を巡る動向を中心に金属積層造形技術の普及へ向けた取組等についてお話します。
経済産業省 製造産業局 素形材産業室 室長補佐 米原 牧子
14:45 - 15:05 三菱重工業におけるAM適用事例の紹介 ~ガスタービンへの適用事例
三菱重工業の発電用ガスタービンには2017年よりAMで製造した部品を実機適用している。AM部品の実機適用に際し、上手く適用出来た部品がある一方で、AM特有の理由により苦戦している部品もある。成功事例と合わせて苦戦している事例についても紹介する。
三菱重工業株式会社 エナジードメイン GTCC事業部 事業部長代理 片岡 正人
15:05 - 15:25 AMを活用した整形外科用インプラントの研究開発から製品化に至る事例紹介
日本の高齢者人口増大から、整形インプラントへの需要は高まっている。また近年、人工関節の若年者への適用や再置換症例が増加傾向にあり、既存製品では対応不可能な症例も少なくない。積層造形技術の特徴を活かした汎用製品だけでなく、個別化医療を実現するカスタム製品や手術支援ガイドなどの事例を紹介する。
帝人ナカシマメディカル株式会社 取締役会長 中島 義雄
15:25 - 15:45 NIMSのAMチャレンジ:最前線の研究開発事例
物質・材料研究機構(NIMS)での耐熱合金を対象としたAM技術に関する最新の研究開発事例を紹介する。数値解析やデータ科学等の計算技術を活用したプロセスや特性の予測、またこれらの知見を活用した組織制御や組成傾斜、新規合金探索、アコースティック・エミッション法によるモニタリング技術等に焦点を当てる。
国立研究開発法人物質・材料研究機構 構造材料研究センター 副センター長 渡邊 誠
15:45 - 16:05 大陽日酸における先進的金属AM技術に関する産学共同研究開発例のご紹介
本講演では、大陽日酸が長年培ってきたガスコントロールや溶接接合などのコア技術と、大学が有する最先端かつ高度な専門性や学識を融合するべく、大学と共同で行った金属AMにおける革新的な新技術開発例と当社における実用化事例などを中心に紹介する。
大陽日酸株式会社 イノベーションユニット イノベーション事業部 AMイノベーションセンター 所長 尾山 朋宏
16:05 - 16:25 AM用金属粉末の技術開発
金属AMは航空宇宙、自動車等様々な分野で使用されており、アプリケーションの拡大に伴って金属粉末の更なる技術革新が求められています。粉末メーカーの立場からAM市場を発展させるための技術課題として、『市場ニーズに応えるための研究開発』と『コストダウン』に焦点を当て、その取組み内容をご紹介します。
山陽特殊製鋼株式会社 取締役常務執行役員 柳本 勝
16:25 - 16:30 閉会のご挨拶
セミナーを総括するとともに、AM研究会の今後の展開について紹介する。
大阪大学大学院工学研究科 教授 安田 弘行